
あらすじ
「この人のために、何でもしてあげたい」——大学のサークルで出会った遼との恋に、沙織は静かに胸をときめかせます。好きな人に必要とされる喜び、「ありがとう」と言われるうれしさ。けれどいつしか、彼に合わせることが当たり前になり、本当の気持ちを笑って飲み込むようになっていきます。
「重い女だと思われたくない」「嫌われたくない」。そんな思いから本音を後回しにするうちに、沙織は少しずつ自分を見失っていきます。尽くしているはずなのに、なぜか満たされない。片思いやすれ違い、相手に合わせすぎてしまう恋に、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
これは、恋愛相談サイトの人気回答者・沙織が、20代前半に経験した「尽くしすぎた恋」を振り返る回想の物語。誰かを大切にすることと、自分らしさを手放さないこと。その間で揺れたあの日々が、今の彼女のやさしい言葉を育てました。恋に悩む人、失恋から前を向きたい人に、そっと寄り添う10話です。
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